酵母が作るキノコの繊維質やパン酵母が作る繊維にβグルカンは含まれます。
酵母は、自身を侵そうとする細菌やウィルスなどの外敵から自身を防御するために、繊維質の壁を作ろうとします。
この細胞壁の繊維に含まれているのがβグルカンです。
水中でない場所で生息する酵母(キノコ類やパン酵母など殆どの酵母)から産生する自己防御壁は「固い」性質を必要とします。
で、なければ自身を守る事が出来ないからです。
これが通常のβグルカンが完全な水溶解性を持たない理由なのです。
一方、水中で生息する黒酵母(アウレオバシジウム)は、同じく自身を水中の中に生息する他の菌やウィルス等の外敵から自己を守るために、同じように防御壁を生成しますが元々水中で生息しているために、固い防御壁を必要としません。
というより、固い壁をつくっても水中では役にたたないからです。
代わりに水溶性の繊維質を生成し、自身(黒酵母株)のまわりに何重にも繊維を張り巡らし外敵を絡め取って自分を防御しようとします。
この水溶性の防御壁が、黒酵母を発酵培養して作る「黒酵母発酵液」の機能成分です。
黒酵母発酵液のページでで紹介している汚染された水を奇麗にするチカラも、もともとの目的が外敵から自己を守るための防御壁であるからで黒酵母が産生する、この防御壁に使われている水溶性食物繊維の中にβ1.3-1.6グルカンや複合糖鎖、さらにフラクトオリゴ糖や有機ミネラルなどが含まれていて、これらが統合的に働いて黒酵母発酵液の機能性を導いています。
まさに黒酵母発酵液は大自然からの贈り物であり、科学が追及したβグルカンを単独の物質に処理する”抽出技術”が熱処理をしただけの自然素材に劣ってしまっていたのは科学を崇拝する人類の過信だったのかもしれません。
βグルカンの純度だけを指針とするのは無駄なことであったのです。
今後、β1.3-1.6グルカンと複合糖鎖の関係は科学が解析していくとは思いますが大切な命と健康を考えるときに、出来るだけ科学的に考え、そして科学根拠だけにとらわれない柔軟な思考が必要とされているのではないでしょうか?
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